きれいな街は 人の心もきれいにする
green birdは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した原宿表参道発のプロジェクトです。
プロジェクトが開始した2002年はまちなかや電車でタバコが吸える時代であり、当たり前のようにポイ捨てされるなど、街にゴミが溢れかえっていました。
そんな状況をなんとかしたいと集まった当時20代後半から30代前半の若者たちが、「これじゃいけない。生まれ育った街のゴミは自分達で拾わなくては。」と、最初は義務感からゴミ拾いをしたのが事の始まりだそうです。
徳島でも根付くゴミ拾い活動
開始から20年以上経過した今では、国内のみならず世界中に活動の輪が広がり、60チーム以上がプロジェクトに参加しています。
実は私たちが住む徳島市にも、このプロジェクトに参画し、ごみ拾いを行っている人々がいるのをご存じですか?
「たのしみながらまち歩き、たのしみながらまちのおそうじ」をチームコンセプトに、2013年7月から活動を開始している「グリーンバード徳島チーム」です。
踊る阿呆に見る阿呆 そして支える阿呆
そんなグリーンバード徳島チームが取り組んでいる活動の一つが、徳島が世界に誇る夏のイベント「阿波おどり」会場で行っている「支える阿呆プロジェクト」です。
阿波おどりと言えば、「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」というお囃子がありますが、実は目に見えないところでたくさんの人たちに支えられ、開催されているお祭りでもあります。
「支える阿呆プロジェクト」は、「見る阿呆」でも「踊る阿呆」でもなく、阿波おどりの運営を支える側として協力したいと集まった学生ボランティアによる取組みで、2013年からスタートしました。
演舞場周辺や路上にゴミが散乱している状態を解決しようと、地元の大学生や高校生が中心となりチームを結成し、エコブース(ゴミの収集分別啓発ブース)の開設や阿波おどり期間中の街中清掃に励んでいます。
阿波おどりで出される大量のゴミ
徳島が世界に誇る「本場とくしまの阿波おどり」。
毎年100万人を超える多くの人出でにぎわう一大イベントで、お盆の4日間は徳島市の中心部は熱気とぞめきの渦に巻き込まれます。
しかしながら、街がにぎわう一方で、毎年開催後には大量のごみが排出されています。
こうしたごみは街の美観を損なうだけでなく、処分費が祭りの運営を圧迫するほか、飛散したプラスチックごみが海洋汚染の原因となるなど、様々な問題につながります。
阿波おどりを全国のお祭りのモデルに!
阿波おどりは、未来に受け継ぐべき徳島の伝統文化であり「宝」です。
しかしながら、阿波おどりを持続可能な祭りとするためには、踊る阿呆と見る阿呆だけではなく、祭りを支える人々の存在が必要不可欠です。
こうした活動の輪が広がり、阿波おどりがごみの出ない持続可能なお祭りのモデルとして、全国に広がっていくことを期待しています。