徳島市SDGs未来都市フォーラムを開催しました
本市がSDGs推進の柱として掲げている“パートナーシップ”について、市民や事業者の皆さんとともに考える機会とするため、3月27日(月)に「徳島市SDGs未来都市フォーラム」を開催しました。
「パートナーシップが切り拓くSDGsの未来」をテーマに、世界的に事業を展開されている照井公基さんのお話や徳島市で官民連携事業に取り組んでいるNPO法人HEARTの事例紹介などを踏まえ、内藤市長も交えたトークセッションでは、SDGsの実現に向けて、これからの時代に求められる官民連携のあり方などについて語り合いました。
フォーラムの開催風景をアーカイブ配信しますので、ぜひご覧ください。
開催日時
令和5年3月27日(月曜) 14時から16時
開催場所
徳島イノベーションベース(アミコビル9階)
開催テーマ
パートナーシップが切り拓くSDGsの未来
開催プログラム
基調講演「在米43年・日米の隙間から見る我が祖国」
照井 公基 氏 (米国弁護士/宮古島ダグズ・バーガーグループ創業者)
SDGsの実現に向けた最大の懸念事項は「日本の急速な貧困化と国際競争力の低下」であるとして、仕事で出会う日米の起業家の考え方の違いや社会全体で求められる姿勢などについてお話をいただきました。
成功に向けては頑張っているだけでなく、自分が好きなことをやっていることが重要であるとして、次世代を担う子どもたちの育成に向けて、「富のバトンタッチ」のイノベーションを起こし、官民のパートナーシップによる取組をオール・ジャパンで進めていくことが大切だと話されました。
事例発表「野良猫を無くすために必要な取り組み」
スーザン・マーサー 氏 (NPO法人HEART代表)
NPO法人HEARTは、徳島県の犬猫の処分を減らすため、これまで2,700頭以上の行き場のなくなった犬猫を保護し、2,100匹以上を里子に出す活動を行っている団体です。
昨年度は、徳島市との協働により、ガバメントクラウドファンディングの仕組みを用いた「飼い猫を野良猫にさせない! 人と猫が共生できる優しい社会づくりプロジェクト!」を実施し、その取組内容などについてお話をいただきました。
トークセッション(照井氏×スーザン氏×内藤市長)
基調講演や事例発表を踏まえ、これから民間事業者と市のパートナーシップによるまちづくりを進めるために、どのような姿勢が求められるかなどについて語り合い、次のような意見が出されました。
- 日本でNPO活動というとボランティアのイメージが強いが、持続可能な取組としていくためには、人々の善意に頼り切るのではなく、事務局スタッフの人件費も含めた資金面の問題もきちんと考えることが大切である。
- 徳島にも様々な活動に情熱を持って取り組んでいる団体が数多くいるので、そういった団体の知識やノウハウを行政が共有することでより良いまちになっていくと思う。
- アメリカやカナダと比べて、日本は政府と市民の距離が近い。距離感は遠過ぎても近過ぎてもいけないが、そういった点をうまく使っていけると良いのではないか。
- 行政から必要な情報が必要な人に十分伝わっていない面もあるので、SNSも活用しながらしっかり情報発信をしていって欲しい。