徳島市SDGs未来都市フォーラムを開催しました
徳島市は、SDGsの実現に積極的に取り組んでいる都市として、令和4年5月に国から「SDGs未来都市」に選定されています。
本市では、ダイバーシティとパートナーシップをSDGs推進の柱に掲げており、この度、SDGsに関する機運をさらに高めるため「ダイバーシティ&パートナーシップで叶えるSDGsの未来」をテーマとする徳島市SDGs未来都市フォーラムを開催しました。
フォーラムの開催風景をアーカイブ配信しますので、ぜひご覧ください。
テーマ
ダイバーシティ&パートナーシップで叶えるSDGsの未来
開催日
令和5年11月16日(木曜日)
会場
シビックセンター さくらホール
開催プログラム
CO2削減チャレンジ事業所認定式
脱炭素社会の実現につなげることを目的として、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出削減につながる活動に積極的に取り組む事業所を「徳島市CO2削減チャレンジ事業所」として認定しています。
認定を受けた12の事業所のうち、学校を除く6事業所がフォーラムに参加し、認定証の授与を行いました。
* CO2削減チャレンジ事業所について、詳しくはこちら(徳島市公式HP)をご覧ください。
ダイバーシティ経営企業表彰式
女性、若者、障害者、高齢者等の多様な人材を活かし、その能力を最大限発揮できる機会を積極的に提供するなど、ダイバーシティ経営を行っている中小企業等を「徳島市ダイバーシティ経営企業」として認定し、その取組みを広く発信することで、多様な人材が意欲的に仕事に取り組める職場風土の醸成や、働き方の仕組みの整備向上を図る「徳島市ダイバーシティ経営企業認定制度」を設けています。
このたび認定を受けた企業のうち、合計得点数が上位となった3企業がフォーラムにて表彰されました。
* ダイバーシティ経営企業について、詳しくはこちら(徳島市公式HP)をご覧ください。
阿波女あきんど大賞表彰式
阿波女あきんど大賞とは、徳島の地域経済の活性化と女性の社会進出を支援するため、本市が各業界を代表する女性経営者とともに結成した「阿波女あきんど塾」が、阿波女の知恵と活力をいかし、徳島の経済活性化のため、活発に経済活動に取り組み、挑戦し続け、活躍している女性を応援する事業です。
女性の視点で行う経済活動や職場環境の整備に取り組む女性を対象として募集した結果、2023年はSDGsが目指す「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて取り組む2人の女性がフォーラムにて表彰されました。
* 阿波女あきんど大賞について、詳しくはこちら(徳島市公式HP)をご覧ください。
事例発表1「福祉から町おこし」
榎本 峰子さん(一般社団法人旅の栞 代表理事)
- 福祉制度の狭間の中で、当事者も従事者も、できること、できないことを日々感じている。
- 自費で利用できるサービスを提案できれば、現行の福祉制度だけに頼らない人生を選択できるようになる。
- 福祉は他人ごとではなく、いつ、だれが、どこで、どうなるのか分からない。
- 福祉がいつでも側にあるということを発信するため、インクルーシブカフェを開設した。
- 福祉は、重いものではなく、もっとカジュアルで、生活の一部として寄り添うものでなくてはならない。
事例発表2「誰もが輝き、地域に根ざした会社を目指して」
近藤 咲子さん(株式会社日産サティオ徳島 主任)
- 会社のあるべき姿を見える化することで、社員が共通認識を持てるようになった。
- ダイバーシティ経営が浸透すると、社員一人一人が会社の将来を真剣に考えるようになる。
- 会社のミッションとビジョンを達成するには行政との連携が不可欠である。
- 地域や他企業ともつながることで、より大きなプロジェクトを実現できる。
- 社員一人一人が中心となることで、会社の目指す姿が実現していくと感じている。
パネルディスカッション
- 行政に求めるだけでは変わらないので、自分が動けば街が変わるという想いを持って活動している。
- ダイバーシティ経営とは視点を多様化することであり、形式的にメンバーを入れ替えることではない。
- 声の大きな経営者がすべてを決定するのではなく、違うことは違うと言える雰囲気が必要。
- これからの企業は経営を多角化し、企業ブランドを磨くことが長期的に見ると大切になる。
- SDGsはボランティア活動の延長と捉えられがちであるが、経済合理性の視点も一緒に考えて持続可能な経営につなげていくことが重要。
- 学生はよく見ているので、給料などの処遇だけで人材は集まらない。ダイバーシティ経営やSDGsに企業が取り組むことは、結果として優秀な人材を集めることにつながる。
- SNSが発達した現代では会社の外面だけを整えても取り繕えないので、本質的なダイバーシティ経営を真剣に目指さなければならない。
- 徳島市には優れた取組をしている個人や事業者がたくさんいるので、そういった人々の活動に光を当てることで、持続可能なまちづくりにつなげていきたい。
登壇者紹介
ファシリテーター
岸田 侑 さん 徳島市まちづくり協働プラザ マネージャー
2022年5月にアミコビルへ移転した徳島市まちづくり協働プラザのマネージャーを務める。「地域活動を通じたコミュニティづくり」を専門とし、環境活動・地域おこし活動に携わる若者の支援、行政×地域住民×外部の若者による連携事業の創発などに取り組む。
パネラー
福祉経験の中で、当事者や家族・従事者たちが沢山の諦めをしていることを知り、当事者たちの諦めを減らしたいと思い、同じ志の仲間と2018年11月一般社団法人「旅の栞」を設立。2023年8月にはインクルーシブカフェ「tabi no otomo」をオープン。
徳島県出身。四国大学短期大学部教授、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー(専門はライフプランニング)、とくしまSDGs未来会議代表。エシカル消費やSDGsの視点から地域活性化や消費者教育の実践に取り組んでいる。
徳島県出身。2013年に株式会社日産サティオ徳島に入社し、営業担当を経て、2017年に社内では女性初の法人営業部に転属。3年前に出産し、復帰後は採用・広報などの業務を担い。1児の母として仕事と家庭を両立しながら、日々の業務に取り組んでいる。
徳島県出身。東京大学法学部政治コース在学中から地域活性化のコンテストの開催など徳島のまちづくりに取り組む。令和2年4月、徳島市長に就任し、全国で最年少の女性市長となる。