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HARMO艇実証運航 ~船体披露・関係者向け試乗会~

HARMOを搭載したカッターボート(ヤマハ発動機所有、乗員含む12人乗り)を使用し、様々な運航スタイルを検証する実証運航を、2023年8月12日から11月下旬まで開催しています。
この記事では、実証運航の開催に先立って8月11日(金・祝)に実施した、「船体披露・関係者向け試乗会」の様子をお伝えします。
 
今回の実証運航で使用する船舶には、船員を除いた乗客が10名まで搭乗可能です。
また、船内の中央にテーブルが配置され、そのテーブルを囲むようにベンチが両側に備え付けられています。
 

この日の試乗会では、昼間の運航に加えて、夜間のテスト運航も合わせて行いました。
涼しい夜風に吹かれながら、LEDアートで彩られた新町川に架かる橋を眺めるクルーズは、昼とはまた違った風景で私たちを楽しませてくれます。
 

ランタンの灯りに照らされて水上で楽しむ食事は、非日常感を感じられて格別です。
また、HARMOは非常に静かなため、同乗者との会話はもちろん、耳を澄ませば船が水を切る音もはっきりと聞こえてきます。
 

HARMO艇は通常のクルーズのほか、特定グループでの貸切運航や一般客を募集する企画運航など、幅広い用途で利用していただけます。
ぜひ、この機会に水都徳島の新たなコンテンツをお楽しみください!
 
■ 実証運航の概要はこちらから
 

【終了】ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証運航

徳島市では、「徳島市SDGs未来都市計画」に位置付けた取組みの一つとして、ヤマハ発動機株式会社が開発した次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」を搭載した電動船を活用し、ひょうたん島周遊船の電動化に向けた取組を進めています。
 
昨年度も夏と春に計2回の試乗会を開催し、とくしまマルシェとのコラボレーションやまち歩きツアーでの活用、水上カフェ船の運航など、様々な取組みを実施しましたが、今年度も8月12日(土曜日)から11月下旬までの間、実証運航を実施します。
 
■ 昨年度の試乗会の様子はこちら
 
 

 水都とくしまの水上散策

 

実証運航に使用する電動船の旅客定員は10名で、船内の中央部分にはテーブルが配置され、テーブルを囲むようにベンチが備え付けられているため、船上で快適に飲食を楽しむことができます。
 
また、平均時速5km程度で進むため、ゆっくりと、静かに水上での時間を楽しみたいという方々に適した、グリーンスローモビリティとなっています。
 

実証実験に使用する電動船のデザインコンセプトは、徳島ひょうたん島クルーズ「プロムナード」です。
プロムナードには、「散策」や「散歩道」といった意味があります。
 
実証運航を通じて、水都とくしまの水上散策をお楽しみください。
 
 

 運航期間


 
令和5年8月12日(土曜日)から11月下旬
 
 

 乗船場所


 
新町川・阿波製紙水際公園 ひょうたん島クルーズ乗り場
 

 
 

 3つの運航スタイル


 
実証運航では、3つの運航スタイルを検証します。
 
通常運航
NPO法人新町川を守る会が運航するひょうたん島クルーズの一つとして運航します。
日時や料金は従来のクルーズと同じですが、コースは万代中央ふ頭の往復を基本とします。
【乗船料金】400円(小学生以下は半額)
【所要時間】約30分
【発着場所】新町川・阿波製紙水際公園ボートハウス前
【利用申込】不要
【問合わせ】090-3783-2084(新町川を守る会)
 

貸切運航
会社の同僚や友人など、特定グループでの貸切運航にご利用いただけます。
時間や運航コースは自由設計。船内への飲食の持ち込みも可能です。
【貸切料金】10,000円/時間・隻(税込)
【利用定員】10名まで(船員除く)
【発着場所】応相談
【利用申込】5日前までに事前申込
【問合わせ】090-3783-2084(新町川を守る会)
 

企画運航
鑑賞ツアーやカフェクルーズなど、一般客を募集する企画運航にご利用いただけます。
徳島市に申請を行い、承認を受けた企画については利用料を無料とします。
【利用料金】無料(※市の承認が必要)
【利用時間】2時間以内
【主催団体】旅行代理店、ホテルなど
【申請期限】運航日の2週間前まで
【問合わせ】088-621-5569(徳島市SDGs推進室)
 

 企画運航の申請方法


 

申請書類
HARMO艇実証運航に係る企画運航申請書
 

申請先
徳島市企画政策部 SDGs推進室
〒770-8571 徳島市幸町2丁目5番地(市役所8階)
TEL 088-621-5569  FAX 088-624-0164
Eメール kikaku_seisaku@city-tokushima.i-tokushima.jp
 

申請方法
電子メール、郵送・持参
(持参の場合は平日8時30分から17時まで)
 
※ 申請いただいた企画を審査し、市が認めた企画についてはHARMO艇の利用料を無料とします。ただし、主催者に対する市からの費用補助はありませんので、参加料を徴収することなどで対応してください。
 
■ 船体披露・関係者向け試乗会の様子はこちら
 
■ HARMO艇実証運航チラシ
 
 

 HARMOプロモーションビデオ(ヤマハ発動機㈱制作)


 

 
 

「SDGs循環型社会推進公民連携フォーラム」を開催【終了】

本市と包括連携協定を締結している株式会社メルカリや国連などとの共催により、次のとおり「SDGs循環型社会推進公民連携フォーラム」が開催されます。
 
本フォーラムは、6月5日が、国連の定める「世界環境デー」と環境省の定める「環境の日」であることから、このタイミングに合わせて、国連や自治体などとともに、政府や地方自治体、企業といった既存の枠組みを超え、循環型社会や持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた連携について考えるために開催されるものです。
 
本市からも、内藤市長がパネルディスカッションのパネラーとして参加します。
 
オフラインは、自治体関係者向けのイベントではありますが、オンラインでは企業の方はもちろん、一般の方もご視聴いただけますので、ぜひご参加ください。
 
 

■参加申込

 
申込期限
令和5年6月2日(金)17:00まで
 
申込フォーム
https://merc.li/J9a3qQVTa
 
 

■フォーラムの概要

 
フォーラム名
SDGs循環型社会推進公民連携フォーラム
 
共催
国際連合地域開発センター(UNCRD)・徳島市・蒲郡市・行方市・大町市・大淀町・揖斐川町・メルカリ
 
後援・協力
後援:北社市ほか
協力:環境省
 
開催日時
令和5年6月5日(月)13:30〜16:00
 
開催日程
13:30 開始・挨拶
13:38 セッション1
キーノートセッション「SDGs・循環型社会に向けた課題と未来」
14:38 セッション2
プレゼンテーション「循環型社会の実現に向けた自治体との連携および今後の取り組みについて」
15:05 セッション3
パネルセッション「最新事例から考える公民連携での循環型社会推進の可能性」
16:00 閉会
 
形式
オフラインおよびオンライン開催
※ 自治体職員の方はオフラインもしくはオンライン、企業関係者・一般の方はオンラインでご参加いただけます
 
会場
株式会社メルカリ 本社イベントスペース(六本木ヒルズ内)
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
 
登壇者(予定)
<挨拶>
 ・遠藤和重 国際連合地域開発センター(UNCRD)所長
<セッション1>
 ・小泉進次郎 元環境大臣 衆議院議員 自民党サーキュラーエコノミーPT顧問
 ・武田洋子 株式会社三菱総合研究所 研究理事 シンクタンク部門副部門長/政策・経済研究センター センター長
 ・小泉文明 株式会社メルカリ取締役会長
<セッション2>
 自治体の「メルカリShops」販売開始発表
 ・販売開始自治体各代表者
 ・今枝由梨英 株式会社メルカリ経営戦略室政策企画マネージャー
<セッション3>
 ・内藤佐和子 徳島市長
 ・大原義文 蒲郡市副市長
 ・岩崎敏雄 西宮市副市長
 ・高橋亮平 株式会社メルカリ経営戦略室政策企画参事

徳島市SDGs未来都市フォーラムを開催しました

本市がSDGs推進の柱として掲げている“パートナーシップ”について、市民や事業者の皆さんとともに考える機会とするため、3月27日(月)に「徳島市SDGs未来都市フォーラム」を開催しました。
 
「パートナーシップが切り拓くSDGsの未来」をテーマに、世界的に事業を展開されている照井公基さんのお話や徳島市で官民連携事業に取り組んでいるNPO法人HEARTの事例紹介などを踏まえ、内藤市長も交えたトークセッションでは、SDGsの実現に向けて、これからの時代に求められる官民連携のあり方などについて語り合いました。
 
フォーラムの開催風景をアーカイブ配信しますので、ぜひご覧ください。
 

 

開催日時

 
令和5年3月27日(月曜) 14時から16時
 
 

開催場所

 
徳島イノベーションベース(アミコビル9階)
 
 

開催テーマ

 
パートナーシップが切り拓くSDGsの未来
 
 

開催プログラム

 

基調講演「在米43年・日米の隙間から見る我が祖国」

 
照井 公基 氏 (米国弁護士/宮古島ダグズ・バーガーグループ創業者)
 
SDGsの実現に向けた最大の懸念事項は「日本の急速な貧困化と国際競争力の低下」であるとして、仕事で出会う日米の起業家の考え方の違いや社会全体で求められる姿勢などについてお話をいただきました。
成功に向けては頑張っているだけでなく、自分が好きなことをやっていることが重要であるとして、次世代を担う子どもたちの育成に向けて、「富のバトンタッチ」のイノベーションを起こし、官民のパートナーシップによる取組をオール・ジャパンで進めていくことが大切だと話されました。
 

 
 

事例発表「野良猫を無くすために必要な取り組み」

 
スーザン・マーサー 氏 (NPO法人HEART代表)
 
NPO法人HEARTは、徳島県の犬猫の処分を減らすため、これまで2,700頭以上の行き場のなくなった犬猫を保護し、2,100匹以上を里子に出す活動を行っている団体です。
昨年度は、徳島市との協働により、ガバメントクラウドファンディングの仕組みを用いた「飼い猫を野良猫にさせない! 人と猫が共生できる優しい社会づくりプロジェクト!」を実施し、その取組内容などについてお話をいただきました。
 

 
 

トークセッション(照井氏×スーザン氏×内藤市長)

 
基調講演や事例発表を踏まえ、これから民間事業者と市のパートナーシップによるまちづくりを進めるために、どのような姿勢が求められるかなどについて語り合い、次のような意見が出されました。
 

  • 日本でNPO活動というとボランティアのイメージが強いが、持続可能な取組としていくためには、人々の善意に頼り切るのではなく、事務局スタッフの人件費も含めた資金面の問題もきちんと考えることが大切である。
  • 徳島にも様々な活動に情熱を持って取り組んでいる団体が数多くいるので、そういった団体の知識やノウハウを行政が共有することでより良いまちになっていくと思う。
  • アメリカやカナダと比べて、日本は政府と市民の距離が近い。距離感は遠過ぎても近過ぎてもいけないが、そういった点をうまく使っていけると良いのではないか。
  • 行政から必要な情報が必要な人に十分伝わっていない面もあるので、SNSも活用しながらしっかり情報発信をしていって欲しい。

 

 
 

公用車シェアリングの実証実験

自動車業界の指針となるCASE

 
自動車業界で最近耳にする機会が増えてきた言葉の一つに「CASE(ケース)」があります。
自動車産業の今後の動向を示す重要なキーワードで、Connected(自動車のIot化)、Autonomous(自動運転)、Shared&Services(カーシェアリングとサービス)、Electric(電気自動車)の頭文字をとった造語です。
 

広がるカーシェアリング

 
従来、車は「所有するもの」という考え方が普通でしたが、近年、この考え方は変わってきており、車は「共有するもの」という考え方が芽生えつつあります。
そのような中、CASEの一つであるカーシェアリングの取組が広がっており、近年では多くのレンタカー会社やコインパーキングの運営会社が事業に参入するなど、日本でも身近な存在になりつつあります。
個人がそれぞれ車を所有するのではなく、一台の車を必要な時間だけシェアして使用するという新しい車の乗り方は、無駄な消費を減らし、エネルギーの削減や資源を大切にするSDGsの理念に沿った動きと言えます。
 

シェアカーとレンタカーの違い

 
シェアカーもレンタカーも、一定時間、他人が所有する車を有料で借りるという点では同じですが、その利用方法などにはそれぞれ特徴があります。
例えば、レンタカーの場合は半日以上のレンタル時間が一般的であるのに対し、シェアカーではもっと短い、15分程度から料金が設定されています。
また、レンタカーの場合は対人サービスが基本となるため借りる際に店舗へ行く必要がありますが、シェアカーはスマートフォンですべての手続きが完了し、鍵もスマートフォンを使うため、利用手続きが簡単であることも特徴です。
今後、観光目的などでの利用はもちろん、例えば車を所有せず、週末に買い物があるときだけシェアカーを使って出かける、といったライフスタイルが定着するかもしれません。
 

公用車配置台数の最適化

 
現在、徳島市役所には約130台の公用車が配置されていますが、その利用状況には時期によって差があることに加え、市役所が閉まっている休日にはほとんど利用されていません。
その一方で繁忙期には公用車が不足し、業務に支障が及ぶこともあるなど、公用車配置台数の最適化が課題となっています。
 

公用車シェアリングの開始

 
こうした自動車業界を取り巻く環境や本市の状況を踏まえて、本市では日産サティオ徳島との包括連携協定締結を契機とし、具体的な連携事業として公用車シェアリングの実証実験に取り組むこととしました。
今回の実証実験により、事業者にとっては新たなサービス展開に向けた足掛かりを作るとともに、本市にとってはより効率的に公用車を配置することが可能になると期待されます。
なお、自治体が所有する公用車をシェアカーに活用する取組は全国各地で行われていますが、本市のように民間事業者が保有する車両を自治体が無料賃借する形での実施は珍しく、四国では初の取組(2023年3月7日時点)となります。
 

公用車を休日はシェアカーとして運用

 
協力企業から5台(日産NOTE3台、日産DAYZ2台)の車両が無償提供され、平日は公用車として、市の休日は地域住民や観光客が利用可能なシェアカーとして運用します。
平日は市の職員が従来の公用車と同じ仕組みによって予約・利用することが可能で、物理キーを使って利用します。
また、休日は、J-ウィングレンタリースが管理・運営を行っているシェアリングサービス「スカイレンタカー・スマートサービス」を活用し、スマートフォンを鍵として利用することでシェアカーとしての提供を実現します。
 

トクシイステーションOPEN

 
公用車としての効率的な利用と観光客などの利便性を考慮し、車両設置場所はJR徳島駅と徳島市役所の中間地点(NHK徳島放送局前)としました。
 

 

また、徳島市との連携事業であることが分かるよう、ステーション名は徳島市イメージアップキャラクター「トクシィ」とコラボした「トクシィステーション」としています。
 

運行データの可視化

 
公用車利用の際に得られた運行データと既存公用車の運行データを併せて分析することで、公用車の適正台数を算出し、将来的な公用車の削減に繋げるとともに、安全運転管理にも活用します。
 

また、シェアカーを利用した一般利用者の運行履歴を匿名データとして収集することで、走行経路、立ち寄り観光地などを分析し、観光資源開発の一助とします。
 

災害対応車両としての活用

 
さらに、これらの車両は平常時の運用に加えて、大規模災害が発生した場合等には、避難施設への緊急物資輸送手段として活用します。
将来的には、EV車を導入し、避難場所等への外部給電としての活用に繋げます。
 

シェアリングエコノミーの普及

 
シェアリングエコノミーとは、個人・組織・団体等が保有する何らかの有形・無形の資源(モノ、場所、技能、資金など)を貸し出し、利用者と共有(シェア)する新たな経済の動きのことを言います。
本プロジェクトで取り組むカーシェアリングもシェアリングエコノミーの一つですが、インターネットやスマートフォンの普及により、今後、その市場規模は大きく伸びていくことが期待されています。
本市はこのプロジェクトを通じて、限りある資産を有効活用するシェアリングエコノミーの普及を図り、SDGsの実現を目指します。
 

HARMO試乗会第二弾 ~水上CAFEテラス~

HARMOを2機搭載したひょうたん島周遊船と同じ形のポンツーンボート(ヤマハ発動機所有、乗員含む10人乗り)を使用し、新しい「コト(使い方・体験)」を検証する試乗会を2023年2月26日から3月11日まで開催しました。
この記事では、3月11日(土曜)に「パンとコーヒーときどきビール」の会場にて開催した「水上CAFEテラス」の様子をお伝えします。
 

 

このイベントは、今、徳島で注目を集めているコンテンツ「パン」と「コーヒー」と「クラフトビール」を楽しむために企画された、今年が初開催となるイベントです。
穏やかな晴天に恵まれ、20°を超える春の陽気となったこの日、イベント会場となったしんまちボードウォークはパンやコーヒー、そして、ときどきビールを楽しむ多くの人たちでにぎわいました。
 

今回のコンセプトは「水上CAFEテラス」。
イベント会場で購入したコーヒーやパンを片手に、水上の散歩を楽しみました。
HARMOには、非常に静かで、ゆっくりと川の上を滑るように進む特性があります。
まるで水上を散歩するように、いつもと違う風景に囲まれて飲むコーヒーは格別です。
 

また、乗船いただいた皆さんに電動船を使ってやってみたいことのアンケートを行いました。
花見や花火などの「鑑賞クルーズ」が最も多く、「音楽クルーズ」や「カフェ・バルクルーズ」が続くという結果になりました。
アンケートにお答えいただいた皆さん、ありがとうございました!
 

この日でHARMO試乗会第二弾はすべての予定を終了しました。
試乗会を行った約二週間の間に、延べ400人を超える皆さんにご乗船いただいたほか、乗船されなかった方々にも水上から新たな楽しみをお届けしました。
多くの人々に、HARMOを搭載した電動船ならではの魅力や使い方を目一杯体感していただけたのではないでしょうか。
 

水都徳島を象徴する資源として、さらに進化していくひょうたん島周遊船に皆さんご期待ください!
 

HARMO試乗会第二弾 ~蜂須賀桜観桜ツアー~

HARMOを2機搭載したひょうたん島周遊船と同じ形のポンツーンボート(ヤマハ発動機所有、乗員含む10人乗り)を使用し、新しい「コト(使い方・体験)」を検証する試乗会を2023年2月26日から3月11日まで開催しました。
この記事では、3月5日(日曜)にツーリズム徳島主催のまち歩きツアーと連携して開催した「蜂須賀桜観桜ツアー」の様子をお伝えします。
 

 
徳島中央公園の北岸が面する助任川沿いには「蜂須賀桜」が立ち並んでいます。
蜂須賀桜は早咲きの桜として有名で、毎年3月上旬から中旬にかけてその花を楽しむことができます。
まだ咲き始めの時期でしたが、華やかなピンク色の花びらが水辺を彩り始めていました。
 

臨時の船着場が助任川に設置されました。
 

HARMO艇の到着です!
 

この日は蜂須賀桜に加えて徳島県阿波踊り協会徳島支部による阿波おどりイベントが開催されており、ツアー参加者は蜂須賀桜に加えて、阿波おどりの鑑賞を楽しみました。
 

HARMOは動力源が電力であると同時に、モーターを水中に配置してゆっくり回転させているため、運航中もほとんどモーター音を感じることなく静かに乗船することができます。
最高速度が10km程度で非常にゆっくりと、水上をすべるように静かに進むHARMO艇は、船上での会話を楽しみながら街の風景を楽しむのに適しています。
今後、様々なツアーと連携しながら、HARMOの特性を生かした街の楽しみ方を提案していきます。
 

注:写真は満開時(2023年3月11日撮影)のもの
 

HARMO試乗会第二弾 ~水上JAZZコンサート~

HARMOを2機搭載したひょうたん島周遊船と同じ形のポンツーンボート(ヤマハ発動機所有、乗員含む10人乗り)を使用し、新しい「コト(使い方・体験)」を検証する試乗会を2023年2月26日から3月11日まで開催しました。
この記事では、2月26日(日曜)にとくしまマルシェの会場にて開催した「水上JAZZコンサート」の様子をお伝えします。

 

 

徳島市中心部の新町川沿いに整備されたボードウォークを中心に、毎月最終日曜日に開催されている「とくしまマルシェ」。
この日のマルシェのテーマは「いちごとフルーツトマトフェア」。
まだまだ寒い中でしたが、新鮮な果物をはじめ、いちごをつかった珍しいスイーツなどを求める人々で朝早くからにぎわいました。
 

いよいよHARMO艇が出航です!
 

この日、演奏を披露してくれたのはJAZZバンド「コティブランド」から、ボーカルの正木さんとギターの金岡さんのお二人です。
金岡さんが奏でる軽やかなエレアコの音色に乗せて、正木さんの伸びやかな歌声が会場に響き渡りました。
 

今回の企画では、電動船ならではの静かさや安定性を生かして、船を水上ステージとして活用する試みを行いました。
HARMOの特性としてドライブユニット下部が大きく動くため、その場での360°回転や横移動など、従来の周遊船ではできなかった動きを実現することができます。
そのため、歌い手が同じ方向を向いたままでも、あらゆる角度のお客さんをステージの正面に配置することが可能になりました。
今後、こうしたHARMOの特性を存分に発揮できるような取組を行い、新たな水上の楽しみ方を提案していきます。
 

ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証実験

船舶分野の脱炭素化に向けて

 
2020年、日本政府は「2050年までに、温室効果ガスの排出実質ゼロ」という目標を示しました。
日本のCO2排出量のうち17.7%(2020年度)は運輸部門からであり、その大半を占める自動車については、ハイブリッド車やEV車など、動力の脱炭素化に向けた動きが目覚ましく進んでいますが、船舶についても、近年は大型船などで新たな燃料を動力とする船の開発が加速しており、自動車に続く脱炭素化の波が訪れています。
 

水都徳島の象徴「ひょうたん島周遊船」

 
徳島市は四国一の大河・吉野川をはじめ、大小134の河川が市内を流れる、全国にも類を見ない水都です。
かつて蜂須賀家正公が川に囲まれた地の利を生かして徳島城を築城し、江戸までの往来に舟運を活用するなど、地理的にも歴史的にも船が大きな役割を果たしてきました。
そんな徳島市では、中心市街地を流れる新町川と助任川に囲まれた「ひょうたん島」の周囲をめぐる「ひょうたん島周遊船」が運航されており、年間5万人以上が乗船するなど、水都徳島を象徴する地域資源として定着しています。
 

ひょうたん島周遊船の電動化

 
この「ひょうたん島周遊船」について、現在、ヤマハ発動機と連携して電動化に向けた実証実験を行っています。
実証実験に当たっては、同社が開発した電動推進ユニットとステアリングシステムなどを統合した新しい操船システム「HARMO」を周遊船に搭載し、動力源を電力へと切り替えることで脱炭素化を図ると同時に、電動船ならではの静かさなどを生かした、新たな水上の楽しみ方を提案することとしています。
今回の実証実験により、事業者にとっては新製品の市場開拓に向けたデータ収集を行うことができるとともに、本市にとってはひょうたん島周遊船を持続可能な資源として進化させていくことが可能になると期待されます。
 

次世代操船システム「HARMO」

 
HARMOには次のような特徴があります。
○モーター駆動はリムドライブ方式(※インペラ翼のリム部に搭載されたモーターによりインペラを駆動する方式)を採用。同方式は低速においても強い推進力が出せるとともに、振動が少なく、快適に操船することが可能。
○ドライブユニット下部が大きく動くステアリング機構を備え、ジョイスティック操作によって、その場回頭や横移動などが簡単に行うことができる。
○電動であることから、設置が容易で静粛性が高く、環境適性に優れる。
 

 

電動化に向けたステップ

 
ひょうたん島周遊船の電動化は、次のステップで進めることとしています。
 
ステップ1.試乗会の開催(2022)
まずは電動船を広く知ってもらい、その特性や利用方法などについて考えるため、ヤマハ発動機が保有する電動船を貸与してもらい、試乗会を行います。
乗船は無料ですが、有料コンテンツなどとの組み合わせを試みることで、これまでにはなかった水上の楽しみ方を模索します。
 

<試乗会第一弾>
HARMOを搭載した小型電動船「エンクハウゼン艇(ヤマハ発動機所有、乗員含む7人乗り)」を使用し、各種データを収集するための無料試乗会(両国橋北詰ボートハウス前から春日橋までの往復約1km)を2022年8月11日から19日まで開催しました。
 

<試乗会第二弾>
HARMOを2機搭載したひょうたん島周遊船と同じ形のポンツーン船(ヤマハ発動機所有、乗員含む10人乗り)を使用し、新しい「コト(使い方・体験)」を検証するための無料試乗会を2023年2月26日から3月11日まで開催しました。
なお、今回使用したボートには、ヤマハ発動機のプロダクトデザインを手がける「GK京都(京都市)」のプロデュースにより、徳島市オリジナルデザインが施されました。
デザインコンセプトは「TERRACE(テラス)」です。
 

また、第一弾の取組に加えて、第二弾では各週末に様々なイベントやツアーとコラボし、HARMOの特性を活かしたこれまでにない水上の楽しみ方を提供しました。
 
○ 2/26(日) とくしまマルシェの会場にて「水上JAZZコンサート」を開催
 

○ 3/ 5(日) ツーリズム徳島主催のまち歩きツアーにて「蜂須賀桜の観桜ツアー」を実施
 

○ 3/11(土) パンとコーヒーときどきビールの会場にて「水上CAFEテラス」船を運航
 

ステップ2.実証運航の実施(2023)
2022年度はHARMOの特性を知ってもらうため無料の試乗会を開催しましたが、2023年度はその取組をさらに前進させるため、様々な運航スタイルを検証する実証運航を、2023年8月12日(土)から11月下旬までの間、実施しました。
今回使用するボートにも「GK京都(京都市)」のプロデュースにより、徳島市オリジナルデザインが施されました。
今回のデザインコンセプトは「Promenade(プロムナード)」です。
 
■ 実証運航の概要はこちらから
 
○ 8/11(金・祝) 船体披露・関係者向け試乗会を開催
 

 

持続可能なモビリティを目指して

 
HARMOはガソリンエンジンのようなスピードは出ず、最高速度は約10km(ガソリンエンジンの場合は約30km)に留まります。
そのため、現在のひょうたん島を一周する使い方の代替動力として活用するのではなく、スローモビリティならではの特性を生かした新たな水上の楽しみ方を考えます。
具体的には、試乗会や実証運航の結果も踏まえながら、HARMOならではの静かさなどを生かして、船をカフェのように利用してみたり、船の上をイベント会場として利用してみたりすることが考えられます。
こうして将来的に徳島ならではの体験ができるコンテンツとして成長させていくことができれば、船に乗ることを目的として、これまで以上に多くの人々が徳島市を訪れるようになることも期待されます。
 
今後は、太陽光発電など再生可能エネルギーの発電装置を船着場に整備し、完全にカーボンニュートラルな運航を実現することで、「ひょうたん島周遊船」を水都徳島を象徴する持続可能なモビリティとして進化させていくことを目指します。

「メルカリShops」を活用した自治体不用物品の販売

循環型社会の実現に向けた3Rの推進

 
ごみを減らすためには3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取組を推進していくことが重要です。
徳島市ではこれまで、ごみ減量徳島市民大作戦と銘打った啓発活動をはじめ、生ごみ処理機の購入助成、エコステーションの開設、ゴミ分別促進アプリの運用などにより、ごみの減量や再資源化などに取り組んできました。
現在、徳島市におけるごみの排出量は年間約9万トンで、市民一人当たりでは一日1kgのごみを排出している状況にありますが、市民による分別の徹底や事業者における容器の軽量化などの取組が進んできたことを背景に、市民一人当たりのごみ排出量は年々減少しており、3Rのうちリデュース(発生抑制)やリサイクル(再資源化)の効果が目に見える形で表れています。
 

様々なメリットのあるリユース

 
しかしながら、リユース(再利用)についてはまだまだ十分な取組を行うことができていなかったため、市民の皆さんを巻き込んだ形でリユース文化が根付いていくよう、新たな取組を行うことが必要と考えています。
なお、リユースには次のようなメリットがあります。
○ ゴミの量を減らすことができる。
○ モノの生産が抑えられ、原材料となる資源の浪費を防ぐことができる。
○ 輸送や処理、製造過程の二酸化炭素を減らすことができる。
○ 形を変えないため加工にかかる新しい資材やエネルギーを必要としない。
○ 不用品を売買することで新たな経済取引が活性化する。
 

SDGs「つくる責任 つかう責任」

 
不用品として処分されるものを繰り返し使うリユースは、特にSDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」の達成と密接な関係にあります。
例えばターゲット12.5では、「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」という目標が掲げられています。
リユースを通じてゴミや二酸化炭素の排出量を減らすことが可能であり、SDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」の達成に、リユースは大きな役割を果たすことができると言えます。
 

日本の家庭に眠る“かくれ資産”

 
メルカリが日本全国の家庭に眠る“かくれ資産(1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノ)”の総額を算出したところ、推計結果は約43兆7,269億円となりました。国民一人あたりでは34万5,246円になります。
 
また、地方別でみると、特に中国・四国地方は“かくれ資産”が多いエリアとなっており、私たちが住む徳島市の家庭内にも多くの資産が眠っていると推測されます。
 
(参考)メルカリ「2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」
 

リユース文化の浸透に向けて

 
このように日本の家庭には多くの資産が活用されず、眠ったままの状況となっています。
SDGsの達成に向けては、これまでの大量生産・大量消費の社会構造から脱却し、限りある資源を大切に使い続ける社会へと変わっていかなければなりません。
そのため、まずは行政自らがリユースに積極的に取り組むとともに、民間事業者などとも連携しながらリユース促進に関する情報提供や啓発活動を積極的に行っていきたいと考えています。
 

徳島市「メルカリShops」オープン

 
そこで徳島市では「メルカリShops」の仕組みを活用し、自治体不用物品の売却を行うことにより、市役所自身がリユース活動に取り組むこととしました。
なお、自治体がまだ使える備品を「メルカリShops」上で販売する取組は、全国8例目、中四国エリアでは初の事例です(令和5年2月15日時点)。
 

循環型社会の実現に向けて

 
循環型社会の実現に向けて、市民の皆さんにとってリユースがもっと身近なものとなり、手軽に取り組める生活の一部として根付いていくよう、徳島市では「メルカリShops」などを活用したリユース活動の取組を進めていきます。

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ぜひたくさんの事業者の方に興味を持っていただきたいと思っています。ご連絡お待ちしています。

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